3Dプリンターのフィラメント保管方法|初心者向けに湿気対策・ドライボックス・ドライヤーを解説

先に結論
  • ドライボックスは必須準備。安いので早めに買おう。
  • フィラメントドライヤーはあると安心。ただし、水溶性サポート材の使用者は購入推奨。

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目次

湿気を吸うと起きる症状

表面のザラつき・気泡

フィラメントが湿気を吸うと、造形物の表面がざらついたり、小さな気泡ができたりします。これは、内部の水分がノズルの熱で蒸発して樹脂の流れを乱すためで、見た目や仕上がりのきれいさに影響します。

糸引き

吸湿したフィラメントを使うと、糸引きが増えることがあります。これは、吐出が不安定になることで、ノズルから樹脂が垂れやすくなり、糸を引きやすくなるためです。

特にPETGやナイロン、TPUといった吸湿しやすいフィラメントで起きやすい症状です。

フィラメントの保管容器の選び方

フィラメントの補完方法について調べると出てくるのがドライボックスとドライヤー。ドライヤーが上位互換のようにも見えるけど、目的が違うので解説します。

ドライボックスとドライヤー、違いは?

ドライボックスは湿気から守る保管が目的、ドライヤーはすでに吸湿してしまったフィラメントの乾燥・水分除去が目的の道具です。

ドライボックスフィラメントドライヤー
目的保管・吸湿防止乾燥・水分除去
仕組み密閉+乾燥剤で低湿度を維持ヒーターで加熱して水分を飛ばす
加熱なしあり
湿ったフィラメントの復活
長期保管

フィラメントの置き場所と収納のコツ

ドライボックスに入れていても、保管場所には少し注意が必要です。

できるだけ避けたいのは、窓際や洗面所の近くなど、湿度や温度が変化しやすい場所です。

フィラメントは、

  • 直射日光が当たらない
  • 湿度が高くなりにくい
  • 温度変化が少ない

場所に保管するのがおすすめです。

また、ドライボックスの中にはシリカゲルなどの乾燥剤を入れておきます。

可能であれば小さな湿度計も一緒に入れておくと、「乾燥剤がまだ効いているのか」が確認しやすくなります。

フィラメントが増えてきたら、よく使うフィラメントと長期保管するフィラメントを分けるのもおすすめです。

よく使う1〜2本はプリンターの近くにドライボックスで保管し、それ以外は圧縮袋などでまとめて保管すると、場所も取りにくくなります。

印刷中・使い終わった後の管理方法

フィラメントは保管しているときだけでなく、印刷中にも空気中の湿気を吸収します。

PLAなど比較的扱いやすい材料であれば、数時間の印刷ですぐに問題になるケースは多くありません。

一方、ナイロンや水溶性サポート材など吸湿しやすい材料では、印刷中の吸湿が造形品質に影響する場合があります。

そのため、吸湿しやすいフィラメントを使用するときは、ドライボックスやフィラメントドライヤーから直接プリンターへ送り出す方法がおすすめです。

使い終わったら出しっぱなしにしない

印刷が終わったフィラメントを、そのままプリンターに取り付けっぱなしにしている人も多いと思います。

しかし、使用しない期間が長くなるほどフィラメントは徐々に湿気を吸収していきます。

数日〜数週間使わないのであれば、プリンターから取り外してドライボックスへ戻しておくと安心です。

吸湿してしまったらドライヤーで乾燥

「表面が急に荒れるようになった」「以前より糸引きが増えた」と感じた場合は、フィラメントが吸湿している可能性があります。

この場合、乾燥剤入りのドライボックスに入れるだけでは、フィラメント内部まで入り込んだ水分を十分に取り除けないことがあります。

フィラメントドライヤーを使って適切な温度で乾燥させてから、再びドライボックスで保管しましょう。

つまり、

ドライヤーで乾燥する → ドライボックスで乾燥状態を維持する

という使い分けが基本です。

まとめ

フィラメントは見た目では分かりにくいですが、空気中の水分を少しずつ吸収しています。

吸湿が進むと、表面のざらつきや気泡、糸引きなどが発生し、造形品質が悪化する原因になります。

そのため、3Dプリンターを購入するなら、フィラメントをそのまま部屋に置くのではなく、ドライボックスと乾燥剤を使った保管環境を最初から用意しておくのがおすすめです。

ドライボックスは安価に用意できるため、フィラメントと一緒に準備しておいて損はありません。

一方、フィラメントドライヤーは必須ではありませんが、吸湿したフィラメントを復活させたいときに役立ちます。

特にナイロンやTPU、水溶性サポート材など吸湿しやすい材料を使う場合は、導入しておくと安心です。

まずは、

「乾燥させる」よりも「湿気を吸わせない」

ことを意識してフィラメントを管理してみてください。

ここまで読んでくれてありがとうございました。
みなさんの良き3Dプリンターライフの一助になれたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

てんしゃちのアバター てんしゃち メカエンジニア

天性の社畜、略して「てんしゃち」
モノづくりが大好きで、学生時代にはNHKロボコンや、自律型ロボット競技の世界大会へ出場。
社会人になった今も、ロボットの国際大会に挑戦中です。

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