こんにちは。
今回は、3Dプリンターを使って壁掛け式の帽子ハンガーを作りました。
これまで帽子は、玄関前にある適当な台へ置いたり、移動式のハンガーラックに引っ掛けたりしていました。
ただ、見栄えがあまりよくないうえに、ちょっとした拍子に落ちることもあります。
そこで、
「壁に好きな場所へ取り付けられる、シンプルな帽子ハンガーを作ろう」
と思い、SOLIDWORKSで設計して3Dプリンターで造形しました。
こだわったのは、
- ピンで壁に固定できて、ダメージが最小限
- 固定用のピンが見えない
- 帽子を掛けていないときも目立たない
- 好きな場所に取り付けられる
という点です。
実際に作って使ってみたところ、かなり狙い通りのものが完成しました。
この記事の最後では、今回製作した帽子ハンガーのSTLデータも無料配布しています。

帽子の置き場所に困っていた
これまでは帽子専用の収納場所を決めておらず、玄関前の台やハンガーラックにとりあえず置いていました。
使えなくはないのですが、帽子があるだけで少しごちゃついて見えます。
さらに、ハンガーラックに適当に引っ掛けていると落ちてしまうことも。
小さな不満ではありますが、毎日のように目に入る場所なので意外と気になります。

そこで、壁面を使って帽子専用の定位置を作ることにしました。
市販品ではなく3Dプリンターで自作した理由
壁掛け式の帽子収納自体は市販されていますが、せっかく3Dプリンター持っているので勉強も兼ねて自作をすることにしました。
市販品で済ませることもできますが、細かな要望まで自分好みにできるのが3Dプリンターの面白いところだと思います。
自作のメリット
- 好きなデザインにできる。(今回は壁の色に合わせてホワイト)
- 市販より格安(実質ピンの費用程度)
自分で作る必要がない人は、石膏ボードへピン固定できる市販品を選ぶのが手軽です。
一番悩んだのは、ピンを隠す構造
今回の設計で一番悩んだのが、ピンをどうやって見えなくするかでした。
単純に本体へ穴を開けて、そのまま正面からピンを刺せば固定はできます。
ただ、それではせっかく本体をシンプルな形にしても、固定用のピンが見えてしまいます。
そこで今回は、帽子ハンガーを2部品構成にしました。

壁側の固定部品をピンで取り付ける
まず、小さな固定用パーツを壁へ取り付けます。
この部品をピンで固定します。

本体を上からスライドさせる
次に、帽子を掛ける本体を固定用パーツへ上からスライドさせます。
本体を最後まで差し込むと、ピンと固定部品が本体の裏側に隠れます。


取り付け後に正面から見えるのは、ほぼハンガー本体だけです。
構造自体はシンプルですが、今回一番気に入っている部分でもあります。
SOLIDWORKSで設計
設計にはSOLIDWORKSを使用しました。


完成した本体のおおよそのサイズは、
- 幅:約25mm
- 高さ:約70mm
- 壁からの突出:約80mm
です。
帽子をしっかり掛けられる長さは確保しながら、帽子を掛けていないときには存在感が出すぎないサイズを狙いました。
正面から見ると単純な形ですが、裏側には固定用パーツを差し込むための構造を設けています。
3Dプリント
設計したデータは、Creality Sermoon V1 Proで造形しました。
今回の印刷条件は以下の通りです。
- 材料:PLA
- インフィル:10%
- サポート:あり
- 壁側の固定部品:約2時間
- ハンガー本体:約4時間
合計の印刷時間は約6時間でした。

帽子を掛けるための部品なので、それほど大きな荷重はかかりません。
現在はインフィル10%で使用していますが、帽子を掛ける用途では問題なく使えています。
実際に取り付けてみた
実際に壁へ取り付けてみました。
結果としては、完全に狙い通り。

固定用のピンが本体の裏側に隠れているので、帽子を掛けていない状態でもかなりすっきりしています。
そして帽子を掛けると、これまで置き場所が決まっていなかった帽子に定位置ができました。

帽子が落ちることもなくなり、玄関まわりの見た目もすっきりしました。
また、必要になれば同じものをもうひとつ印刷して、別の場所に追加できます。
こういう「ここにちょうどいいものが欲しい」対応できるのは、自作ならではです。
ピン固定なら、壁へのダメージを抑えて取り付けられる
今回、壁への固定にはピンを使用しました。
ネジで固定する場合と比べて穴が小さく、強力な両面テープのように広い面積を壁紙へ貼り付ける必要もありません。
そのため、壁へのダメージをできるだけ抑えながら、好きな場所に取り付けやすいのがメリットです。
さらに今回のハンガーは、壁側の固定部品を先にピンで取り付け、その上から本体をスライドさせる構造にしています。
取り付け後はピンが本体の裏側に隠れるので、固定具が見えず、すっきりした見た目にできるのも気に入っているポイントです。
もちろん、取り外したあとには小さなピン穴が残ります。
気になる場合は、壁紙用の穴埋め材を使えば補修することもできます。
「壁へのダメージをできるだけ小さくしたい。でも両面テープは使いたくない」
という今回の条件には、ピンがかなり相性のいい固定方法でした。
帽子ハンガーのSTLデータを無料配布します
今回製作した帽子ハンガーのSTLデータを無料配布します。
配布するデータは、
- 帽子ハンガー本体
- 壁側の固定用パーツ
の2点です。
印刷条件
自分が使用した条件は以下です。
- PLA
- インフィル10%
- サポートあり
使用する3Dプリンターやスライサーによって適切な条件は異なるので、必要に応じて調整してください。
STLデータのダウンロード
Printablesにデータアップロードしました!
ぜひダウンロードしてみてください!
※配布データは個人利用を想定しています。
※3Dプリント品の強度は使用材料や印刷条件によって変わります。使用については各自の環境に合わせて判断してください。

使ったもの
今回の製作で使用したものをまとめます。
PLAフィラメント
今回の造形にはPLAを使用しました。
ピン
壁側の固定にはダルマピンを使用しています。
このダルマピンを使う前提で設計しています。
壁の穴が気になる場合は補修材も
先ほども紹介しましたが、自分がいつも使っている激安補修材です。
これで十分!
3Dプリンターは「ちょっとした不満」を解決するのが面白い
帽子ハンガーそのものは、市販品でも購入できます。
それでも今回、自分で作ってよかったと思っています。
「ピンで固定したい」
「固定部分は見せたくない」
「このくらいのサイズがいい」
「できるだけシンプルな形にしたい」
こうした細かな条件をすべて満たす製品を探すのは、意外と大変です。
3Dプリンターなら、既製品にはない固定方法まで含めて、自分好みに設計できます。
今回の帽子ハンガーも、最初は単純に
「帽子の置き場所をなんとかしたい」
という小さな不満から始まりました。
それでも実際に作ってみると、思っていた以上に実用品として完成度の高いものになりました。
こうした日常の「ちょっと不便」を、自分の欲しい形にして解決できる。
これが、3Dプリンターを持つ面白さのひとつだと思います。
今回のSTLデータも無料で配布しているので、気になった方はぜひ作ってみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
みなさんの良き3Dプリンターライフの一助になれば嬉しいです!
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