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光造形3Dプリンター愛用者必見|洗浄用IPAを繰り返し使うUV硬化&ろ過テクニック

光造形3Dプリンターを使っていると、どうしても避けられないのがIPA(イソプロピルアルコール)やエタノールなどの洗浄液の消費
新品の透明な液が、何度かパーツを洗っただけで、あっという間に濁ってしまいますよね。
「まだ使える気がするのに…捨てるのはもったいない」
そんな思いから、私が普段やっている洗浄液の再利用方法をご紹介します。

安全のため、必ず換気を行い、火気は厳禁で作業してください。IPAは揮発性も引火性も強い危険物です。

目次

用意するもの

道具一覧
  1. ペットボトル
  2. 二次硬化装置(UV照射装置)
  3. 漏斗
  4. ストレーナー
  5. キムタオル

二次硬化機は、ペットボトルごと入る大きめサイズを選ぶと作業が楽です。
私は ELEGOO Mercury Plus というモデルを使っていますが、もっと安価なSK本舗の2次硬化機でも同じように使えます。
ただし、こちらは高さの制限が約15cmらしく、500mlペットボトルは入りません。
その代わり、350mlのペットボトルならちょうど収まるサイズなので、小容量でやるなら十分ですね。

ELEGOO Mercury Plusのレビュー記事はこちら↓

再利用の手順

STEP
汚れた洗浄液をペットボトルに入れる

洗浄用アルコールを容器からペットボトルに移します。ペットボトルはラベルをはがしておきましょう。

STEP
二次硬化機にペットボトルを設置し、紫外線照射

ペットボトルに入れた洗浄用アルコールを、そのまま二次硬化機にセットし、紫外線を当ててレジンの汚れを固めます。
私の場合は、だいたい15〜20分ほど照射しています。

照射後、ボトルをのぞくと…底にレジンの固まりが沈んでいるのがはっきりわかります(写真2枚目がその状態)。

体感ですが、細長いペットボトルのほうが、レジンが固まりやすい気がします。

紫外線照射
紫外線照射から約20分後
STEP
ストレーナーで濾過/残ったレジンのゴミを捨てる

使用後のレジンをろ過するためのストレーナーを利用して、紫外線照射後の洗浄用アルコールを濾過し、凝固したレジンを取り除きます。

ストレーナーに残ったレジンゴミをキムタオル等に包み込み燃えるゴミに捨てています。

STEP
洗浄液を容器に戻して完了

濾過後の洗浄用アルコールを元の容器に戻して完了です。

1枚目の写真が濾過前で、2枚目が濾過後です。

STEP2とSTEP3を繰り返すことで、もう少し綺麗にろ過できるかもしれません。僕は毎回1回で終わらせます。

濾過前
濾過後

まとめ

今回は、私が普段やっている洗浄用アルコールの再利用方法をご紹介しました。

もちろん、このやり方でもレジン汚れを完全に取り除けるわけではありません。
それでも、頻繁に3Dプリントをする身としては、洗浄用アルコールは決して安い消耗品ではありません。
だからこそ、こうして少しでも洗浄力を取り戻しながら、できる限り長く使い続けています。

重要なことなので最後にもう一度、作業時には火気厳禁・換気必須です。

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