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【レビュー】ELEGOO Mercury Plus 洗浄硬化機|光造形3Dプリンターの後処理が楽になる1台

光造形3Dプリンターを使っている方なら、一度は気になるであろうELEGOO Mercury Plus
私の使用経験をもとに、メリット・デメリット、導入時の注意点をまとめます。

各項目の冒頭には「まとめ」を記載しているので、時間がない方はそこだけ読めば全体像がわかります。

この記事でわかること
  • Mercury Plusの使用感
  • 導入のメリット・デメリット
  • 購入前の注意点
目次

セット内容

(写真出典:Amazon)

導入のメリット

メリットまとめ
  1. 洗浄機+二次硬化機を1台で兼用でき、省スペース。
  2. 後処理が楽になる。
  3. 洗浄液の入れ替えが簡単。
  4. 静音性が高く、集合住宅や夜間作業でも安心。
  5. 見た目が良く、作業意欲が上がる。

1. 省スペース

サイズは光造形3Dプリンターと同程度の縦長形状。
机上設置時の占有面積が少なく、洗浄機と硬化機を別々に用意する場合の約半分のスペースで済みます。

ただし使用中はカバーや洗浄容器を置く場所が必要です。

2. 後処理が楽

造形物を洗浄容器に入れるだけで洗浄可能。
洗浄中にレジンタンクの清掃など別作業を並行でき、作業時間を短縮できます。

3. 洗浄液の入れ替えが簡単

容器の脱着が容易で、水回りまで持ち運べます。
超音波洗浄機のように本体を傾けたり排水口を使う手間は不要です。

4. 静音性が高い

超音波洗浄機の高音ノイズがなく、モーター駆動の水流で静かに洗浄。
集合住宅や小さな子どもがいる環境でも使いやすいです。

5. 見た目が良い

作業環境の見た目がカッコいいので、作業時のモチベーションが爆上がりします。

近未来的なデザインで、作業環境に知的な雰囲気を与えてくれます。


導入のデメリット

デメリットまとめ
  1. 導入コストがやや高め。※ただしコスパは良好
  2. 洗浄力は超音波洗浄機に劣る

1. 導入費用

定価約14,000円で、初心者からすると導入費用がはやや高め。
ただし同容量の超音波洗浄機+硬化機を揃えると2万円以上かかるため、総合的にはコスパ良好だと感じています。

また洗浄機と硬化機の2in1のため、省スペースで済むところも嬉しいポイントです。

2. 洗浄力

光造形3Dプリンターのレジン除去には十分ですが、超音波洗浄機ほどの強力な洗浄はできません。

機会部品の油汚れ除去など、別の用途にも使いたい人にはお勧めできません。あくまで光造形機専用です。


購入前の注意点

注意点まとめ
  1. ELEGOOの3Dプリンター専用のパーツあり。
  2. 初期状態の汚れ(中華製品あるある)
  3. 洗浄液が多めに必要

ELEGOO専用部品あり

プラットフォームに造形物をつけたまま洗浄できる付属のプラットフォームホルダーは他社製(例:Anycubic Photon)には装着不可。ただしバスケット使用で代用可能です。

Photonのプラットフォームにはブラケットが入らない。

初期状態の汚れ(中華製品あるある)

海外製品ではよくあることで、初期状態で汚れがついていることがあります。性能に影響はないので、海外製品あるあるだと思って割り切っています。

初期汚れ

3. 洗浄液は多めに準備が必要

ELEGOO Mercury Plusは、洗浄容器の底にある羽根を回転させて水流を発生させ、その流れで造形物を洗浄します。
この構造上、羽根に干渉しないようにするため、実際に必要な量よりも約500ml多く洗浄液を入れる必要があります。
洗浄液は最初から3リットルくらい購入しておくと良いと思います。

約500mL分浮かせなければならない

おすすめできる人・できない人

おすすめできる人おすすめできない人
後処理を少しでも楽にしたい人
静音性を重視する人
作業スペースの見た目もこだわりたい人
光造形3Dプリンターのレジン除去以外の用途でも自動洗浄機を使いたい人。
初期状態での汚れが気になる人。

まとめ

ELEGOO Mercury Plusは、省スペース・静音で洗浄から硬化まで1台で完結できるとても良い洗浄硬化機でした。

造形物の洗浄の間に、片付けなど別の作業もできるので時短にもなりました。

なお、造形物のサイズによっては、より大きなモデル(次世代サイズ版)を選ぶのもおすすめ。大型造形や複数同時洗浄なら、そちらのほうが作業効率はさらに向上します。自分が造形したい部品のサイズをもとに選ぶことをおすすめします!

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