今回紹介するノズルクリーニングは、ドリルを使って頑固な詰まりを解消できる、スーパー脳筋クリーニングです。
クリーニング手順から必要な道具まで全てを載せているので参考になると嬉しいです。
クリーニング手順
手順の前に、クリーニング方法で使用している道具を簡単に紹介します。
ブログ後半に詳細な道具の説明があるので、下記の道具を持ってない方は参考にしてください。
- ノズルクリーニングピン
- 径2~1.5mmのドリル
- ラジオペンチ
- ランプorライター
- 塗れた雑巾
- ノズルクリーニング用フィラメント(あると便利)
- グリップ力のある手袋(あると便利)
ノズルを外す前に、3Dプリンター用の針金ブラシなどで表面の掃除をすると良いです。


ノズルを加熱して詰まっているフィラメントを柔らかくします。
今回はライターを使っていますが、アルコールランプやジッポーライターを使うと両手で作業できるので楽です。

詰まっているフィラメントを柔らかくしたら、ドリルをねじ込み垂直に引き抜きます。
ドリルでガリガリ削るのではなく、耳かきをするような感覚です。
この作業でノズルの内側を傷つけすぎると造形精度の悪化につながるので気を付けましょう。


ノズルの出口をきれいにするために、クリーニングピンで掃除をします。
STEP3とSTEP4の順番はどちらが先でも問題ないです。

ゴミが出てこなくなるまでSTEP3とSTEP4を繰り返します。
この時点で終了でも大丈夫です。
ノズルクリーニングフィラメント(透明)を3Dプリンターでロードさせ、ノズル内に残った細かいフィラメントを押し出します。
1枚目の写真はロード直後の写真です。
詰まっていたフィラメントが混ざって濁った色をしています。
2枚目の写真のようにクリーニングフィラメント本来の色が排出されるようになったらノズルクリーニング終了です。


用意した道具
ノズルクリーニングピン
ノズルクリーニングピンは、3Dプリンター購入時に付属してくると思います。付属品で問題ありません。
保有していない方は、ノズルの径に合わせてノズルクリーニングピンを購入してください。
径1.5mmのドリル
今回使用したのは1.5mmのドリルです。
一般的な3Dプリンターは約1.7mmのフィラメント対応なので、1.5mmのドリルを買っておけば大丈夫です。
特殊な3Dプリンターをお持ちの方は、対応しているフィラメント径を確認してから購入してください。

ラジオペンチ
つかんだノズルを火で熱するため、長めのラジオペンチが良いです。
ノズルにドリルをねじ込むときに力を入れるため、先が細すぎるラジオペンチは使いづらいかもしれません。
ランプ・ライター
ノズルを熱するためのランプ・ライターです。
アルコールランプやジッポーライターを使うと両手で作業が出来て便利です。
今回は燃料用アルコールを切らしていたのでライターを使いました。
濡れた雑巾
濡れた雑巾・タオルは絶対に用意してください。
ライターを倒してしまった時や、フィラメントが燃えてしまった時に使います。
ノズルクリーニング用フィラメント(あると便利)
クリーニングフィラメントについてNature3Dさんが詳細な情報を上げているので、そちらが参考になると思います。
手袋
滑りにくい手袋を使うと、細いドリルでも扱いやすくなります。
バリ取り作業等で、手でドリルを回していると皮膚が切れて痛いです。作業量が多いときは手袋をするようにしています。
まとめ
今回紹介したのは、かなり頑固な詰まりでも解消できる方法だと思います。
このノズルクリーニングでも詰まりが治らないようなら、新しい製品を買っています。
最終手段としておすすめです。
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